【アーティスト経歴】
フレッド・カルメ、1976年フランス生まれ。現在ポアティエを活動の拠点とする画家兼ビジュアルアーティスト。若い頃はストリートでグラフィティアートを描いていたが、ギャラリーから声がかかるのに長い時間はかからなかった。彼の作品はは2000年からギャラリーに展示され始め、これまでに数え切れないほどの個展をフランスで開いている。
現在は制作の為にアトリエで多くの時間を過ごす彼だが、外で描くのをやめたわけではない。現在フレッド・カルメは市、団体など公的機関や店舗などから壁画の制作依頼を求められることが最も多いアーティストの一人となった。最近もパリで蔵王武基(Zao Wo-Ki)の肖像壁画を製作し話題となった。以前より壁のサイズは巨大になり、しばしば高所作業車を使っての作業ではあるが、その壁を間近で見れば誰もがその細部までの芸術美に息を飲む。
キャンバスでは彼の美しいスカルアートは特に人気が高い。近年は肖像画も多く手がけるようになり依頼を多く受けている。他に彼自身が好んで描くのは意外にも女性らしさ、子供時代、動物、植物などをテーマにしたもの。暗い色域から明るい酸性色までの範囲を使って描かれるダイナミックかつ繊細なタッチの作品の存在感は見るものを飽くことなく魅了し続ける。