【アーティスト経歴】

クロテールはフランスのエペルネーで生まれ、幼少期をパリ近くののセーヌ＝エ＝マルヌで過ごした。18歳の時にパリに移住し、Atelier Hourdé 美術大学、パリ国立高等美術大学(Prépa Beaux-arts de Paris)で美術の指導をうけた。その後数年間パリから80kmほど離れたシャルトルという街の有名な大聖堂のある地区で住み、カテドラル(大聖堂)のステンドグラスに魅了される。
パリに戻ってからは造形を続けながらも、自然と絵の方に興味が移って行った。その頃フランス人小説家のシャルル・ジュリエの『 Bram Van Velde』やサミュエル・ベケット、アントナン・アルトーの著書と出会い影響を受けた。そしてオリヴィエ・メシアンの曲に彼の探し求める色彩のエコーを見出した
2010年ボルドーに移住し現在まで活動の拠点としている。

【芸術的アプローチ】

私の絵の根本は素材と表現力の探求。ウジェーヌ・ルロワ、ジャック・トルフェムス、ミルトン・レズニックなどの画家達を継承し、描くことを唯一の表現手段としています。

植物への執着は2016年に着想を得て広がりを見せ、現在ではそのテーマが私の絵画の大きな構成を占めています。この世界は私にとって主権的で気まぐれな自然の性質を十分に表現できる場所です。色と光はキャンバスの上でじかに燃え尽き、描かれた被写体に輝きと魅惑的な力を即座に与えます。

近年新しい構成が完成しました。それは分断された身体が混沌と痙攣の中で見せるダンスです。